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人事・労務に関するコラム

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人材力とオーケストラ

[人事労務歴40年 太田隆次の使える!人事講座]
投稿日時:2012/05/17(木) 09:00

 あるアメリカのグローバル企業は、社員の行動指針を「シンフォニー」という、
オーケストラのデザイン付きのカードにして全社員に持たせています。

 日本人は国民性として「皆、同じ」意識が強いので、少し個性が強いと「協調性に欠ける」とレッテルを貼り異端者扱いしますが、
日本人社員も多様化している上に、グローバル企業では多種多様な社員が集まってきます。
これからは日本流の働き方や価値観を押し付けるわけには行きません。

 グローバル化で社員が増えると、言葉だけでなく、国民性、能力、得意技、性格、趣味、価値観などすべてが異なって来ます。
しかし、企業目的は一つで経営目標の達成です。
 そこでこの企業では、多様化した人材力は、ちょうど、オーケストラの指揮者が楽団員個人の様々な楽器の演奏を
シンフォニーという一つの音楽にまとめるのと同じということを視覚でも理解させるために、
シンフォニーと名付けたクレジットカードサイズのカードに、異なる楽器を背景にデザインして、行動指針として配布しています。

 野球球団と選手も同じで、選手たちは体力、打撃や守備の得意技、野球哲学などが違いますが、
監督は、それらすべてを知り抜いた上で、ただ「勝つ」という球団の単一目的を達成しなければなりません。

 人材の個性化と多様化がますます進む一方で、企業競争はグローバル規模でますます厳しくなっています。
生き残る道は、多様化した人材をオーケストラ楽団員に見立てて最高の演奏をしてもらうしかありません。

人事の公式

[人事労務歴40年 太田隆次の使える!人事講座]
投稿日時:2012/05/16(水) 09:00

「行動の科学」に、有名な心理学者レビン(Kurt Lewin 1890~1947)の
B=f(P・E)
という公式があります。

B =Behavior (行動)
f=function(関数)
P =Personality(個人の性格、能力)
E =Environment(労働条件、組織風土、上司のリーダーシップスタイル、コミュニケーションスタイルなどの環境条件)

この公式の意味は、関数「人の行動(B)」は、変数「本人の要素(P)と、環境の要素(E)」で決まる、ということです。
つまり「関数である本人の業績は、変数である本人の能力と変数である環境で決まる」ということです。

くだいて言えば
「業績は上司次第」
「いくら優秀な社員でも、おかれた環境が悪ければ芽が出ない」
「そこそこの社員でも適切な目標と上司のよき指導があれば素晴らしい業績を上げる」
「子供のしつけは親次第」
などよく経験することです。

人事評価の説明では、この公式によく似た下のような公式がよく使われます。



野球の弱小球団も、よき監督に変われば、たちまち優勝! という理由もこれで説明できます。

その38 ~ 何のためにする?~

[ブログ遊部香の職場のコミュニケーション術]
投稿日時:2012/05/14(月) 10:42

「5月病」という言葉は、やる気まんまんで入った「新入生」「新入社員」に ついて使う言葉ですが、
この時期はGWで休んだのを機に「仕事に戻るの、 面倒だな」とか、
なんとなく仕事に身が入らない方も多くなっているのではないでしょうか?

 そういうときには、「決められているからやっている」という状態になって しまっている日々の仕事をもう一度見直し、
「なんのために」やっているのか を考え直してみることをお薦めします。

 例えば、「日報を書く」という仕事があったとします。
 これは何のために書くか?
 毎日書いていたなら、何のためなのかなど、いちいち考えていませんよね?

 でも、「書かないと上司に何か言われるから書く」という人と、
「次の仕事につなげるため」「あとで振り返りやすいように情報を整理するため」 など、
自分や会社にとってのメリットを具体的に挙げられる人では、仕事に 対する意識が変わり、
それが仕事の成果の違いにもつながります。

 仕事をやる気がなくなったときには、一度、自分の仕事の洗い出しをし、
一つ一つの仕事を「○○のために、△△をする」というような形で、挙げて いくといいです。

 皆さん自身が、なんとなくやる気になれないときもいいですが、部下に対し て、このような行動を薦めてみるのもいいですよ。
 特に、部署で時間を決めて集まって、みんなで付箋に自分の仕事を書き出し、 集める、というのも効果があります。
 仕事の量や質が偏っていたら、調整をする必要がありますし、
「あの人は、 こんな仕事までしてくれていたんだ」という相互理解にもつながります。

 上手くすれば、自分のモチベーションアップ、社内のコミュニケーションの 円滑化、仕事の調整と一石三鳥です!

その責任は何の責任ですか?

[人事労務歴40年 太田隆次の使える!人事講座]
投稿日時:2012/04/19(木) 09:00

 日本語の責任はこの一語で、通訳泣かせです。英語の責任にはAccountability、Responsibility、Liability の
三つがありそれだけで、何の責任か分かります。
ごくおおざっぱに言うと、Accountability は説明責任。Responsibilityは社会的責任、Liability は法的責任のことです。

Accountability―誰に何の説明の責任?
 アカウンタビリティには歴史の物語があります。時は15~16世紀頃、場所はイタリアのジェノバ、主役は金融業者と船長達です。
大きい船でアジアなど外国へ往復航海しての貿易で儲かるのは分かっていても船を作るお金がない船長達と、
お金はあるが儲けさせてくれる借り手がいなくてお金を増やせない金融業者との利害得失が一致し、
金融業者はお金を船長達に貸しお金の出入りと損益の帳簿をつけさせて、航海後に説明させ利益を船長達と分配しました。
お金を勘定することをカウント(count)ということから、この帳簿の仕組みをAccountといい、会計学(Accounting)が生まれ、
帰ってきた船長達の説明の責任をアカウンタビリティ(Accountability)というようになりました。
手っとり早くいえば、誰かに「やりましょう」「やりました」の説明責任で、人事の世界では「成果達成責任」の意味です。

Responsibility―社会的責任のどこが社会的?
 誰もがおなじみのResponsibilityは、日本語でもレスポンスというように、あることにResponse (応答する)から出来た言葉で、
ある地位や役職や立場に釣りあう、あるべき、対応すべき義務などの社会的責任のことです。
社長の責任、企業の責任などでCSR(Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任)のように使われています。
親の子供への責任も社会的責任です。親の立場に対応すべきResponsibilityです。
 企業は株主の物であるというアメリカではCSRに加えCSA(Corporate Social Accountability)という言葉があり、
これは守るべき環境保護、人権、雇用などについて株主にきちんと事前に約束し結果を説明すべき責任があるという意味です。

Liability―どういう法的な責任?
Liabilityは、一般的な責任より範囲が狭く、債務不履行など法的な民事の金銭的賠償責任をいいます。
たとえば製造物責任はProduct Liability で、Product Responsibility ではありません。
殺傷など法的な刑事責任はResponsibilityです。

部下や友人との対話で、あなたはここを少し変えるだけで尊敬されます

[人事労務歴40年 太田隆次の使える!人事講座]
投稿日時:2012/04/18(水) 09:00

部下や友人との対話で、あなたはここを少し変えるだけで尊敬されます

現在、こういうことはありませんか   このように少し変えると尊敬されます
1.相手に耳を傾けるより、自分の話す時間の方が多い 自分で話すより相手の話に耳を傾けることに時間をかける
2.相手の話の一部を聞いただけで自分の意見や質問でさえぎる 相手が話している理由もしっかりつかみながら聞いている
3.相手の気持ちを無視してただ聞いているだけ 相手の気持ちを感じ取り思いやりながら聞いている
4.相手の話の一部を聞いただけで自分の意見や質問でさえぎる 相手の話に、最後まで、あるいは区切のいい所まで耳を傾ける
5.相手が話していることを、自分の観点からのみ判断する 相手が話している間は、相手の立場に立って耳を傾ける
6.殺し文句で自分の無知を隠す
(例 君の言っている意味が分からない)
知らないことは率直に教えを乞う
7.相手が話したくないのに、一方的に質問攻めして聞きだす 相手が話したくないことは無理に話させない
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